オリオンビール(沖縄県豊見城市)のグループ企業であるオリオンホテル(沖縄県本部町)は、沖縄電力および戸田建設とオフサイト型PPA(電力購入契約)を締結し、10月から再生可能エネルギー由来の電力を調達する。9月12日に発表した。
戸田建設が沖縄県浦添市に所有する物流施設「浦添ロジスティクスセンター」に設置した屋根置きメガソーラー(大規模太陽光発電設備)の電力を、オリオンホテルが本部町で運営するリゾートホテル「オリオンホテル モトブリゾート&スパ」に供給する。
屋根置きメガソーラーの出力は1.045MWで、年間発電量は約170万kWhを見込み、同ホテルの年間電力消費量の約25%を賄い、年間約1100tのCO2排出量削減効果は年間1100tとなる。契約期間は20年間。
沖縄電力およびオリオングループにとって初のオフサイト型PPA契約となる。沖縄電力は、小売電気事業者として電力を供給するほか、トラッキング付非化石証書の割当を行い、供給された電力が再エネ由来であることを照明する役割を担う。
沖縄電力は、2050年カーボンニュートラル実現に向けた取り組みとして、2030年までに再エネ100MWを追加導入(現導入量の約3.4倍)し、CO2排出量を2005年度比30%削減の目標を掲げる。再エネ追加導入の内訳は、太陽光の第三者所有モデル(TPO)が50MW、大型風力が50MW(関連記事:オリオンビール、冷凍機の更新を機に消費電力7%削減)