日鉄エンジニアリング(東京都品川区)、石油資源開発(JAPEX)、エンバイオC・ウェスト(東京都千代田区)、からくさホテルズ関西(大阪市)の4社などは、物流施設の屋根に設置した太陽光発電設備を活用したオフサイト型PPA(電力購入契約)スキームを構築し、運用を開始した。9月11日に発表した。
エンバイオC・ウェストが京都府京田辺市の物流施設「ロジスクエア京田辺A」に設置・所有する太陽光発電設備で発電した電力を、特定卸供給事業者(アグリゲーター)であるJAPEXが調達し、小売電気事業者である日鉄エンジニアリングを通じて、からくさホテルズ関西など複数の需要家に供給する。供給先に電力需要の特性が異なる施設を組み合わせることで、太陽光発電の余剰を低減し効率的に再エネを活用する。
太陽光発電設備の連系出力は約1875kW、年間発電量は初年度約3471MWhを見込み、年間CO2削減効果は1468tとなる。電力供給先の「からくさホテルグランデ新大阪タワー」「からくさホテル大阪なんば」の2施設では、年間使用電力の約23%を賄い、年間約349tのCO2排出量削減を見込んでいる。このほか1施設(需要家・施設は非開示)へ電力供給する。