関西4市、事業者向け太陽光設備を共同購入

兵庫県西宮市・尼崎市および大阪府豊中市・吹田市の4市(NATS)は、支援事業者であるアイチューザー(東京都港区)と連携し、域内事業者向けに太陽光発電設備の共同購入事業「みんなの会社に太陽光」を開始する。8月25日に発表した。

 太陽光発電設備の購入希望者を募り一括発注することで、一定品質の機器を安価に購入できる取り組み。対象は10kW以上〜2000kW未満の太陽光発電設備を設置する域内事業者。太陽光発電設備に加えて、オプションとして蓄電池やEV(電気自動車)充電器、屋根補強修繕、V2B(電動車両から建物への電力供給)、ソーラーカーポートなども購入できる。

 アイチューザーが事務局として参加登録・購入・施工をサポートし、一定基準をクリアした販売施工事業者が施工する。参加登録は、専用Webサイトから行う。参加登録および見積もりは無料で、参加登録しても購入の義務は発生しない。参加登録期間は9月1日〜11月30日。

 なお、2024年度に他地域で実施した共同購入事業での平均割引率は16.2〜29.0%で、太陽光パネルの出力により割引率が異なっている。また、出力75kW、予想年間発電量8万2500kWhの設備を設置した場合の試算では、通常購入の設置費用は1425万円になるが、共同購入の場合は1050万円で導入でき、年間約190万円の電気代を削減できるという。

 NATSは、府県を越えて隣り合う4市による都市間ネットワークで、2021年7月に締結した「地球温暖化対策の自治体間連携に関する基本協定」に基づき広域的に施策を展開している。今回の取組は、産業部門や業務部門のCO2排出量削減を目的としたもの。
 

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