JERA(東京都中央区)と東日本旅客鉄道(JR東日本)は、1月に締結したオフサイト型PPA(電力購入契約)の導入に向けた基本合意書に基づき、8月1日から千葉ステーションビル(千葉市)が運営する駅ビル「ペリエ」4施設に、千葉県内に設置された太陽光発電所由来の再生可能エネルギー電力を供給し始めた。
千葉県内の再エネ電力を千葉県内の施設に供給することから、「千産千消(ちさんちしょう)」とアピールしている。発電事業者であるJERAが運営する千葉県内4カ所の発電所による電力と環境価値を、アグリゲーターであるJERA Cross(ジェラ・クロス、東京都中央区)を通じて、小売電気事業者であるJR東日本商事(東京都渋谷区)へ供給する。JR東日本商事は、調達した電力と環境価値をペリエ各施設へ供給する。
供給元となる太陽光発電所は「JERAソーラー館山4(愛称:ペリエ太陽光発電所館山那古)」(出力50kW)、「JERAソーラー香取4(ペリエ太陽光発電所香取山之辺)」(50kW)、「JERAソーラー香取8・9・10(ペリエ太陽光発電所香取八本)」(150kW)、「JERAソーラー銚子24(ペリエ太陽光発電所銚子芦崎町)」(50kW)の4カ所、合計出力は300kWとなる。
供給先の需要家施設は「ペリエ西千葉本館」「ペリエ海浜幕張西館」「ペリエ海浜幕張東館」「ペリエ+plusビル」。4施設の使用電力の約16%を太陽光発電で賄い、一般家庭約140世帯分に相当する年間約236tのCO2排出量を削減できる見込み。
これまでもJERAとJR東日本は、同基本合意書に基づき、2月から「アトレ大井町」「ルミネ横浜」へオフサイト型PPAを導入している。今後も継続的にこうした仕組みに取り組んでいくという。